top of page

食品衛生管理の科学的根拠の必要性

執筆者の写真: 今城 敏今城 敏

食品の製造・加工における温度や時間の管理条件について、科学的根拠を示すことができるだろうか?

例えば、食材を加熱する温度や時間はどうやって決めたのか?といった根拠を求めたとき、「何年もこれでやっているから」といった経験や実績では科学的根拠としては不十分である。


この年末年始に時間が空いたので、米国FDAのフードコードなどを読み返してみたのだが、実にいろいろな場面で使えるような管理要件が示されている。

国内では「大量調理施設衛生管理マニュアル」の中で、数値などが管理要件として示されている(義務ではなく推奨要件)。しかし、内容はとてもフードコードに敵わないレベルである。


国内では科学的拠り所が乏しい中で、今後いわゆる基準Bとして括られた飲食店厨房施設での調理に対して、食中毒事例の多い調理について、食品衛生管理レベルの維持向上を言葉だけで求めるのには、やはり無理があるのではないか。

閲覧数:5回0件のコメント

最新記事

すべて表示

加熱殺菌の科学的根拠

食品事業者との会話の中で、「加熱殺菌を行っている」と伺うと、「温度や時間はどうやって設定したのですか?」と聞くようにしている。 「以前からこの設定値で商品ができたから」とか、「今まで衛生上の事故が無かったから大丈夫」とか…...

Comments


bottom of page